「夏休みらしい思い出」を作ろうとして、力尽きそうなママ達へ

ついに、始まってしまいましたね、夏休み。
連日のこの容赦ない暑さの中、働くママの毎日は本当にサバイバルです。

世間が「夏休み!」と浮き立つ中で、私たちの本音はきっとこれですよね。 「あぁ、始まっちゃったな……(絶望)」って。

平日はいつも通り仕事をして、離れていても「家でちゃんと過ごせてるかな」「ダラダラ動画ばっかり見てないかな」と、脳のメモリを使い果たすような気疲れの毎日。

それなのに、SNSを開けば、「キャンプに行きました!」「テーマパークで最高の思い出!」なんていう他の家族のキラキラした投稿が嫌でも目に入ってくる。

我が子が何年生であろうが関係ありません。
「年に一度の夏休みなんだから、何か夏らしい特別な体験をさせてあげなきゃいけないんじゃないか」というプレッシャーと、何もしてあげられていない気がする「勝手な罪悪感」が、胸をチクチクと刺してくるんですよね。

だからこそ、「お盆休みくらい、どこか旅行にでも行って特別な思い出を作ってあげなきゃ」って、重い腰を上げようとするけれど。

そこから始まるのが、もう一つの地獄です。

どこに行く? 予算は? 宿は空いてる? 混雑予想は? 渋滞を避けるルートは?

本来なら、旅行の計画って「どこ行こうかな?」ってワクワクして楽しいはずのもの。
なのに、それが全然楽しくない。
むしろ苦痛でしかない。

そう感じてしまう自分に、どこか親としての申し訳なさや、冷たさを感じて責めていませんか?

でもね、楽しくなくて当然なんです。
もうガソリンが1滴も残っていない状態で、「旅行プランナー」の仕事も一人で背負い込んでいるんだから。
本音を言えば、「誰か完成されたお出かけパターンを2〜3個作って持ってきて!私は選ぶだけにさせて!」って、投げ出したくなりますよね。

そうやって必死に計画した先にあるのは、お盆時期の、あの気が遠くなるような「民族大移動」。
ただでさえ暑い中、大混雑の駅や大渋滞の高速を移動するだけで、もうグッタリ、イライラ。

ーーここで、少し立ち止まって考えてみてほしいのです。
働くお母さんにとって、今の「休み」って一体何なんでしょうか。

本来、休みとは「体を休めるためのもの」のはず。
なのに、今の私たちにとっての休日は、平日に溜まりに溜まった家事をさばくための「家事処理タイム」になっていませんか?
さらに夏休みともなれば、「平日にキラキラした体験をさせてあげられないから」と、半ば義務のように子どものためのイベントを休日に詰め込んでいく。

平日の穴埋めと、罪悪感を消すためのタスクで、休日の予定がパツパツに埋まっていく。

でも。 本当の、本当の、本当の本音を言えば。

「ただ、寝ていたい」

暑くてやる気も出ない体を、冷房の効いた部屋で横たえて、ただただ疲れを取りたい。
それが、あなたの心と体が叫んでいる、嘘偽りのない限界のサインです。

それなのに、 「どこにも特別な場所に連れて行かないのは、親として失格なんじゃないか」
「自分の疲れを優先して寝ていたいなんて、最低な母親なんじゃないか」

そんな罪悪感に縛られて、休むことすら自分に許してあげられない。

ねえ、お母さん。 もう、そんなにきばらなくて、大丈夫ですよ。

子どもが求めている「最高の夏休み」って、大混雑の中に無理して飛び込むことや、ママが限界を迎えながら作った「キラキラした特別な思い出」だけじゃないんです。

ママが疲れ果てて、イライラしながら人混みを歩く旅行よりも。
「ママ、もう暑くて無理だからさ!今日は家で一緒にダラダラしよ!」って笑って、近くのコンビニで好きな食べ物やおやつを好きなだけ買ってきて、ワイワイ言いながら食べている時間の方が、子どもにとっては100倍、安心できて楽しい思い出になります。

「夏休みらしいこと、してあげなきゃ」

その優しい愛情から生まれたはずの思い込みが、今、あなたの大切な心をすり減らしていませんか?

ここで、あなた自身に問いかけてみてほしいのです。

「あなたは、あなたの夏休みを、どんな風に過ごしたいと思っていますか?」

「子どもに何をさせてあげるか」ではなく、「あなた自身が」どうしたいか、です。

その「こう過ごしたい」を叶えてあげる時間を、1日でもいい、もし1日が無理なら半日だけでもいいから、ぜひ自分のためにとってあげてください。

だって、子どもにとって夏休みが年に一度の特別なものであるのと同じように、あなたにとっても、今の年齢で迎える夏休みは、一生に一度しかない大切な夏休みなんですから。

誰かのために注ぎ続けているその大きな愛情を、ほんの少しだけ、まずは「今日、休みたい」「こう過ごしたい」と言っている自分自身に向けてあげてほしいのです。

もし今、一人で「特別な体験」のプレッシャーや罪悪感を抱え込んで、限界を迎えているなら。

私の開催している「自分を許す心理学入門」講座で、その苦しい「〜しなきゃ」のループを解きほぐし、自分の本音を大切にするための「心の境界線」を一緒に練習しませんか?

これ以上、あなたの優しい心が擦り切れてしまう前に。 この週末は、溜まった家事も「何かさせてあげなきゃ」のプレッシャーもぜんぶ放り出して、まずは自分をヨシヨシして、ゆっくり息を吸ってくださいね。

あなたはもう、これ以上ないくらい、十分がんばっていますからね!

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