年長さんの『やりたい!』と、新一年生の『やらなきゃ』の間にあるもの

年長さんの『やりたい!』と、新一年生の『やらなきゃ』の間にあるもの

「今日から年長組さん!」

今朝、我が家の末っ子は、誰に言われるでもなく自ら胸を張って登園していきました。
その姿は、成長への純粋な喜びに満ちていて、自発的な「やる気」というエネルギーの強さを改めて感じさせてくれました。

彼女は4月生まれなので、あと数日で6歳のお誕生日を迎えます。
あんなに小さかったのに、頼もしくなったなぁと、嬉しさと寂しさが入り混じった気持ちで送り出しました。

一方で、今日から「新一年生」という新しい看板を背負い学童へ向かう子どもたちもたくさんいます。

ふと、先日お会いしたあるお母さんの言葉が胸をよぎりました。

「新一年生になる長男との関係が、なんだかうまくいかなくて……」

そのお母さんは、3人のお子さんを育てながら、分刻みのタスクに追われる毎日。

無意識のうちに、長男くんを「管理」して動かそうとしてしまう自分に、自己嫌悪を感じていらっしゃいました。

「お兄ちゃんだから、しっかりしてね」

「もう小学生なんだから、自分でやらなきゃ」

周囲から、そして親からも求められる「役割」。

それは時として、子ども自身から湧き出るはずの「やってみたい!」という芽を、外側からのプレッシャーで押し潰してしまうことがあります。


同じ6歳。
我が家の末っ子のようにただ愛される「ちびちゃん」でいられる子と、
小さな背中に「もう小学生になるお兄ちゃん」という重荷を背負わされる子。

その差に、胸が締め付けられる思いがしました。

お母さんがお子さんを「管理」してしまうのは、決して意地悪をしたいからではありません。

「ちゃんとした子に育てなきゃ」という、愛ゆえの正解を必死に守ろうとしているからです。

でも、お母さんだって、その子を育てるのは「人生で初めて」の経験です。

初めてなんだから、戸惑うのも、失敗するのも、当たり前。

「正解を押し付けているかも」と葛藤すること自体が、あなたが一生懸命に向き合っている何よりの証拠なのです。

まずは、お母さんであるあなた自身が、その「役割」のブレーキを一度外してみませんか?

家事を手放し、ただの「私」と「あなた」に戻る時間を

新年度、園や学校で、そして社会の中で、私たちはみんな「役割」を全うしようとがんばりすぎてしまいます。

だからこそ、せめて家の中にいる時くらいは、その重荷を下ろしてほしい。

私は「育児」と「家事」は切り離していいものだと考えています。

家事をプロに任せて生まれたその「余白」は、単なる手抜きではありません。

「お母さん」という役割を一度横に置いて、一人の人間として、お子さんと向き合うための大切な投資です。

今日もお互い、がんばったよね

「うまくいかなかった?そういう日もあるよね」

「今日もよくがんばってきたね、ありがとう」

役割の鎧を脱いで、そう声をかけ合えたとき、ギスギスしていた空気はふっと和らぎます。

自発的な芽がまた育ち始めるのは、そんな「安心できる居場所」があるからこそ。

新年度、新しい環境に飛び込む親子のみなさん。

正解なんてなくていい。

今日もお互い、がんばった自分たちを、まずは目一杯認めてあげましょうね。

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